2014年10月11日
ChinaATV エンジン 2
さて、今回も引き続きChinaATVのエンジンについて。
本命となるカムシャフトを作動量の大きいハイカムへ交換します。
しかしこの中華ヘッドに対応するハイカムはデコンプ付きしか入手できませんでした。
デコンプ機構のおかげでカムベアリングの間隔が大きく、このままでは使用できません。
本命となるカムシャフトを作動量の大きいハイカムへ交換します。
しかしこの中華ヘッドに対応するハイカムはデコンプ付きしか入手できませんでした。
デコンプ機構のおかげでカムベアリングの間隔が大きく、このままでは使用できません。
このデコンプ機能を取り外し、カムベアリングを奥まで圧入し、カムを切断する・・・今回の最大の難関である部分です。
とても素人では無理な作業なので、加工できるところを探して、そして埼玉の「井上ボーリング」さんを発見。
ネットで見積もりしてから発送し、電話でも親切に対応していただき、翌々週には綺麗に加工されて戻ってきました。
単車で内燃機関の加工をお考えの方は、まず井上ボーリングさんをお勧めします。
もう八王子の有名内燃機屋とか青葉区の旋盤屋は、単気筒エンジンじゃ儲からないのかメールのお返事すら貰えませんでした。
後でトラブルも聞こえてきたので、やっぱそうゆうお店なんですねぇ。



燃焼室の梨肌を研磨し、バルブ摺り合わせを済ませて、やっとヘッド加工は終わりました。
バルブがピストンに当たるのが怖いので、ヘッドガスケットは元と同じ厚紙みたいなタイプ。




組み付け中に困ったことがクランクケース側の圧縮上死点とカムスプロケットの位置が合わないこと。
とりあえずはクランクを回してみてもバルブとピストンの接触は無さそうなんで、大体合わせて(笑)組み上げることにします。
to be continue
2014年10月05日
ChinaATV エンジン 1
ChinaATVファンの皆さん、こんばんわ。
足周りなども満足のいく状態まで仕上がってきました。
ChinaATVの鬼門でもあるエンジン内部を着手することにします。
ChinaATVはカブ系エンジンのコピーということですが、色々な年代や仕様がゴチャマゼらしくホンダ純正部品が流用できる部分とそうでない分が混在しているようです。
今回はパワーの要となるシリンダーヘッドを改修するために、ヘッドを取り外してみました。


持ち帰ってきたChinaATVヘッド。
大した特殊工具もありませんが、まぁなんとかなるでしょう。
カムシャフトは反対側から押して抜き出し、バルブはバルブSPコンプレッサーの代わりに100均で買ったFクランプにガラクタ部品を挟んでバルブコッターを外しました。

まだ試走程度ですが、既に燃焼室にはカーボンが少々堆積しています。
インテークポートを覗くと鋳造の肌のままで、奥にいくにつれてなぜか広くなってました。
エキゾースト側は真っ黒でよく分かりませんが、まぁインテーク側と似たようなもんでしょう。



堆積したカーボンは塗料剥離スプレーに歯ブラシで落として、ガスケットリムーバーで洗浄。
吸、排気ポートをエポキシパテ「GM-8300」で成型し直してリューターで削り落とし、ポート加工を施しました。



さらに吸気側には実験的にディンプル加工を施してみました。
これは気化した燃料が静電気によって吸気経路の内壁に付着して液化しないように、細かい乱流を起こして再気化させるためのものです。


そしてお次は、4サイクルエンジンのパワーの要とも言えるカムシャフトを取り替えます。
To be continue…